【剣盾シングル S22】ふ と う の け ん デ ス バ ー ン【最終286位 レート2003】
初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもありがとうございます、イタチ人形といいます。デスカーンが好きです。
今回は非ダイマ禁伝環境において、準相棒枠のデスバーンとレート2000 を達成できたので記念に記事を書こうと思います。そこそこまとまった構築にはなったので、何か参考になることがあれば幸いです。
(以下常体)
1.構築経緯
ふとうのけんを発動するデスバーンが見たい!
という思い付きで、今期はデスバーンと戦う事にした。
ふとうのけんデスバーンを見るために、型はザシアンに後投げできるHBベースのオボン持ちで確定。
しかしデスバーンはお世辞にも構築の軸にして強いポケモンとは言えないので、軸となる禁伝を選定。
構築記事を色々眺めていたところパワフルメテビ+高速移動ダイナ とかいう謎ポケモンがオモシロ強そうで、デスバーンのステロやトリルと相性がよさそうだったのでこのムゲンダイナを軸として採用した。
しかし上2匹だけではザシアンへの削りソースが足りなくて(デスバーンザシアン対面でザシアンに引かれる)サイクル負けしそうである。そのためザシアンを誘って削れて、ランドウーラへの引き先になれるゴツメ怒り挑発レヒレを採用。
実際に戦ってみるとこの3匹でザシアン軸以外にもそこそこ広く戦えることがわかったので、ここを基本選出として残り3枠を補完的に組むこととした。
上3匹ではへの対抗策が不十分である。
そのためオーガ対策として、オーガに圧力をかけながら汎用的なサイクルパーツになれる珠ゴリランダーを投入。
また黒バド対策として、捨て台詞や叩きで有利サイクルを作れるスカーフタチフサグマを採用することにした。
ここまででダイナループ等の受けサイクルがキツかったので、受け崩しの枠となれて対面的な選出にも絡められる襷腹太鼓Gヒヒダルマを入れて構築を完成とした。
「ゆるやかにサイクルを回しながら高速移動ダイナを通す」のが大まかなコンセプト。
(構築全体像)
2.個体紹介
デスバーン
H:呪い等でオボンが食べやすい4n
B:ぶっぱ(陽気ザシの A+1きょじゅうざんオボン込みでほぼ2耐え)
D:控えめ C212振りダイナの C+1ダイマ砲最高乱数切って耐え
今回の相棒枠。ザシアンに後投げしながらA+1地震で削りを入れたり、ステロ呪いからダイナの一貫を作るのが仕事。またレヒレのミストフィールドと合わせることで、相手のムゲンダイナにも後出しから仕事をすることができる。
ザシアンへの乱数をずらしたくないのでHBぶっぱだが、端数をDに振るとメテビ打ったダイナをメタモンにコピーされた時、デスバーンで切り返しやすくなる。
技構成はザシアンへの遂行技の地震、サイクル補助のステロ、面倒な相手を流したり雑に削ったりできる呪いまでは確定、@1としてトリルを採用した。
トリルに関しては速めのダイナと組ませてる上に明確なトリルエースもいないが、
- デスバーンとレヒレがサイクル下で動きやすくなる
- デスバーンレヒレは耐久が高いため、トリルターンを使い切りながらダイナに繋ぐこともできる
- マイナーゆえ相手の居座り交代が分からないときの択緩和になる
- ザシアンやスカーフ持ちでダイナを縛ってくる相手への切り替えし手段になる
等の理由で非常に有用な技だった。
特性が荒ぶって加速したりフェアリーオーラを放ったり、果てには五里霧中になったり危機回避しだしたりだったが、優秀な耐性と数値で期待通りの活躍をしてくれたと思う。ありがとうデスバーン。
ふとうのけんを発動するデスバーンはこちら
顧客が本当に必要だったもの pic.twitter.com/Rb0mA7bA7g
— イタチ人形 (@onibiha_ataru) 2021年9月3日
ムゲンダイナ
HB:陽気A252ランドの地震確定耐え
C:C+1メテビと放射でH振りザシアンが落とせる
S:最速ウツロ抜き抜き
(参考元リンク)
本構築の絶対的エース。型はもとの構築のものをそのまま使わせてもらった。
技はコンセプトのメテビ高速移動、通りのいい一致技としてダイマ砲、ザシアンを縛りにいける火炎放射で確定。
高速移動がとにかく偉くて、ザシアン黒バドやスカーフランドに対してSを逆転させながら戦えるのが画期的。
またC特化からのメテビの範囲と火力も優秀で、受けに来たヤドキングやヒードランをゴリ押したり、居座ってくるイベルサンダーを出落ちさせたりで何度もイージーウィンをかっさらった。
毒技が欲しい場面もあったが、切れる技が他になかったのでどうしようもない。しかしそのおかげでメタモンにコピられてもレヒレで切り返していけるので、結果的にはこの技構成で正解かなというところ。
抜き性能とサイクル性能を高水準で両立しており、さすが禁伝説という感想。高級オムスターとか言ってごめん。
H:ぶっぱ
B:陽気A252ランドの地震を最高乱数切って2耐え
D:特化ゼルネの C+2ムンフォ 84%で耐え、臆病黒バドの珠リフスト最高乱数切って耐え
D方面に厚いカプ・レヒレ。本構築のサイクルの核であり、ザシアン軸含む殆どの構築に初手投げしていた。初手出しから怒りを打ちながらサイクルを回し、相手をダイナ圏内に押し込むのが仕事。
ザシアンやウーラを削れるよう持ち物はゴツメ。副産物として、ドレキを打って 怒り+グラスラ の圏内から逃げるゼルネにケチを付けられるようになった。
努力値は Bに回してもザシアンからの確定数が変わらないので、最低限のBを確保してHDに寄せた。ここまで振ることで、ゼルネオーガや黒バドに対して対面から安定して怒りを打つことができる。
技構成はムンフォと怒りは確定として、展開阻害と怒りと合わせて受けを崩せる挑発、@1にダイナの補助としてこご風を仕込んだ。こご風があるとザシアンを一度引かせられたり、黄昏ネクロや受けルのミロなどの「レヒレの上を取ってくる再生技持ち」に挑発と合わせて強く出られたりする。
ダイナとミストフィールドは噛み合わないように見えるかもしれないが、サイクルや高速移動メテビをしていれば自然とターンが枯れているので、むしろその間の状態異常シャットと竜技半減の恩恵の方が大きかった印象。
突破力こそないものの耐性特性技全てが偉い万能ポケモンだった。たまに明後日の方向に怒り出すのはご愛敬。
崩し枠と対面選出のコマを兼ねるポケモン。主に受けルやイベル軸、たまに来ると困るグラードン軸などに出す。
今の受け構築は守る持ちが非常に多い。またGヒヒダルマが守るを誘いやすいポケモンでもあるため、守るタイミングに合わせて腹太鼓をキメればイージウィンできることが多かった。またスタンパ相手にも、こちらの拘り読みで釣ってくるタイミングに合わせて腹を叩いて全抜きする場面があり一発屋とは呼ばせない性能を感じた。
五里霧中でないのとつららの威力が低めなのとで想像より火力がないが、襷持ちで打ち分け可能なダルマは相手の思惑を上手くズラしてくれたように思う。選出時の圧力でも勝利に貢献してくれた。
タチフサグマ
対黒バド決戦兵器。黒バド軸に出してサイクル回したり、受けルに出してスカトリからダルマの起点を作るのが仕事。
黒バドの一致技を無効にできる耐性と、叩きや捨て台詞によるサイクル補助性能を買って採用した。ダイナが呼びやすいランドをカモれるよう、特性は負けん気。
技は叩き、すりかえ、捨て台詞は確定。@1は正直使わないのでなんでもいいだろうと思い、フォロワーさんからこの個体を貰った時に覚えていたインファイトをそのまま使った。結果ダイナが誘うバンギやドランに打てたり、悪ウーラへの見えない打点となって案外使い勝手が良かった。
仮想敵がいなければ出せないので選出率は低めだが、黒バド軸に高い勝率を残せたので採用して正解だった。
ゴリランダー
HB:A222ザシアンのA+1きょじゅうざん最高乱数切って耐え
HD:特化オーガの冷ビ+珠ダメを最高乱数切って耐え
A:なるべく高く
S:余り
オーガ対策兼サイクル下でのスイーパーとして採用。グラオーガとゼルネ軸に出す。ナット入りのオーガ軸には打ち分けができた方が良いと思ったので、鉢巻でなく珠で採用。
ゴリラオーガ対面で突っ張ってくる民が結構いたため、合法的に叩きを押せるようHDに厚めに割いた。一応ジオコン積んでないゼルネなら珠と GF込みでボチボチ対面勝ちできる。
技はグラスラと叩きは確定。加えてナットやドランに打てる馬鹿力と、詰め筋になれる剣の舞を採用した。10万馬力を採用すればザシアンやダイナ入りに出せるが、交代読みで打たないといけない上、ダイナには上からシバかれるので採用は見送り。
選出率は控えめだが、ダイナの地面弱点を消せたりダルマが誘う耐久水に圧力がかけれたりで、PT内のシナジーが高いポケモンであった。
3.選出
VS →初手 +
取り巻きがなんであろうと99%この選出。
ザシアンにレヒレで怒りを入れた後、デスバーンでザシアンを処理or裏に引かせながら場作りをしてダイナを通す。
ウオノラがいる場合は安易にレヒレを切らずに、スカーフ逆鱗をケアするようにした。
VS 受けでない →初手 +
初手にダイナがくることが多いので、MF貼ってデスバーンをダイナに後投げから展開。ステロを撒きつつトリルや呪いでダイナを流してサイクルする。
いかに先に高速移動を積めるかがカギ。
VS →初手 +
レヒレでオーガを削ってから雷に合わせて裏に引いてサイクルを回し、ダイナの圏内にいれていくムーブ。初手レヒレオーガ対面で冷ビや潮吹きを打ってくる人が多いので、1ターン居座ってから引く動きがそこそこ刺さった。
ゴリラはオーガを縛るというよりダイナの打ち漏らしを刈り取るイメージで使っていた。
VS →初手 + + ( or)
初手ダイナでメテビ打って勝ち、みたいな試合が多かった。Gヤドキングもヘドロだとメテビ+ダイマ砲が受からない。
選出はダイナレヒレが確定、@1にステロが欲しい時はデスバーン、それ以外は基本ダルマを投げていた。
VS →初手 + + ( or )
レヒレで初手の展開要員を潰しながら、ゼルネを怒り+グラスラで処理して対面を制していく。ただ起点要員にレヒレが消耗させられたり、固めのゼルネがグラスラで落ちなかったりで勝率はあまり高くなかった印象。
VS →初手 +
とにかく黒バドをダイナ圏内にいれることを目標とする。黒バドを削ったらタチフサ投げて一回引かせて、裏とダイナの対面を作り高速移動を積む。ダイナの処理をバドに1任している人が多かったので、イージーウィンが取りやすかった。
レヒレのD振りのおかげで自信を持ってバド対面で怒りを押せる。
VS 受け → + +( or )
はらだいこ、つむ。あいて、しぬ。
頑丈持ち等がいる場合はデスバーンでステロ撒き、それ以外は起点を作るためタチフサを出した。
キツかったのは原種ヤドキング、固いゼルネくらいか。まずまず対応幅の広い構築が作れたような気がする。
4.雑感
「なんとなくデスバーンを使いたい!」というふわっとした気持ちで作ったPTで2000に乗せられたことに、自分の成長を感じられました。また1年前にデスバーンで2000に乗り逃して以来のリベンジになったのもあり、今回の結果は本当に嬉しく思います。
前に最終日に2romをダダ溶かししたのが怖くて今期は保存してしまいましたが、次に2000乗せた時はもっとゴリゴリ上を目指して潜っていきたいです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
何かあれば Twitter まで @onibiha_ataru